身辺調査について
クレー射撃や猟銃を使用しての狩猟をおこなう際に必ず通らなければならない難関があります。
そう、それが「身辺調査」です。
猟銃を所持しようとする人が、他人に危害を加える恐れのない人かどうかを調べられます。
また、住まいの環境で保管できるかも調べられます。
どういう調査をするの?
身辺調査をするにあたって、公安委員会は決まった方法で調査をしているようです。
警察の指名手配や犯罪歴のデータベース
警察のデータベースにアクセスして指名手配犯ではないか、犯罪歴があるのかを先に調べると思われます。
これを先に調べて、ヒットしたら次の調査をしないと思います(効率的に考えて)。
さらに、暴力団とのつながりが無いかもチェックされると思います(普通に考えて理由はお分かりだと思いますが)。
教習資格認定申請時・所持許可申請時に提出したリストを基に調査
教習資格認定申請時・所持許可申請時に自身の周りで、自分の事を良く知る人物(友人、会社の上司や同僚、自宅の隣人、その他等から3名ずつほど)を書面にて提出したと思います。
その中から、何名かをピックアップして電話などでヒアリングを行うようです。
身辺調査でお願いをした方から、どういったヒアリングをしてきたのか聞いたところ、
ヒアリング内容
①知り合ってどのくらいか
②家族構成は
③お酒を飲むとどうなるか
④お酒を飲んで暴れたり、誰かを傷つけたりしたことがあるか
以上のようなことを聞いてきたそうです。
申請時の面接でも聞かれるので、申請した方は何となくわかると思いますけど・・・内容から、お酒に関することを重要として聞いているようです。
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同居人へのヒアリング
同居人、つまり奥様(または、夫など)ですね。
変な話、友人、会社の上司や同僚、近所の人よりも性格や行動に関して詳しいですから、同居人だけに聞けばいいのにって思います。
なぜなら、申請者が「猟銃を所持します」って触れ回っているわけですから、ヒアリングした人が問題ある人であれば、自宅へ侵入したり、別の人へ話したりする可能性があるのでは?って思います(だから、自分でピックアップするのかもしれませんが)。
話が脱線しましたが、同居人へのヒアリングも同じようなヒアリングですが、1つだけ違う質問をします。
ヒアリング内容
猟銃を所持することに反対ですか(または、賛成しますか)?
この問いに、「実はやめて欲しい」や「賛成はしていない」などと言ってしまうとアウトになります。
常日頃から、奥様や家族サービスをして下さいね。また、自宅訪問時にヒアリングをすることが多いです。
過去に離婚された方はいらっしゃいますか?
失礼ですが離婚の際は、円満離婚されてますか?離婚後の関係性は良好ですか?
離婚相手へもヒアリングがある様で、円満離婚でないと問題ないにもかかわらず嫌がらせで「あいつは危ない奴だ」など言われてしまうかもしれません。
言われてしまうと、もちろんアウトなようです。
・・・円満で離婚後も関係性が良好ってあまりないと思いますが、必要なら銃砲担当者に相談してみてください。
自宅の環境調査
基本的に、猟銃、実包は自宅保管です。
ですので、戸建以外(賃貸・分譲など)であれば、保管できる家なのか調査するようです。
戸建の方は問題ないと思いますが、賃貸であれば「賃貸契約書」、マンションなどでは「管理規約」や「使用細則」に猟銃の保管に関して記載が無いか、実包に関して記載が無いか調査をします。
実際に銃砲担当者が申請者の住宅における「契約書」、「管理規約」、「使用細則」などを入手したのち、一字一句目を通して、保管してはならない決まりになっているのか、確認しているようです。
特に、火薬類に関して保管してはならない旨の記載があるケースが多いようです。
自分の場合は、銃砲担当者が管理会社から入手して、使用細則の火薬類に関して記述があると電話がありました。
ただ、記載があるからと言って諦める必要はありません。賃貸なら大家さんや貸主、分譲なら管理会社や理事長に相談して下さい。特例で承認されることもあります(自分がそうでした)。
認められなかった場合は、残念ですが、銃砲店や射撃場などに委託保管をお願いするしかありませんが、毎月費用余計な費用が発生するし、取りに伺えるのは委託保管業者が営業している時だけと面倒らしいです。
ですので、出来る限り認められるように努めて下さい。
自分の場合は、管理会社に次の理事会で承認事項に挙げて頂けるように掛け合って、理事会用の資料として「要望書」というものを提出しました。
要望書の要点
①所持する予定の猟銃は、狩猟およびオリンピック競技でもあるクレー射撃に使用する
②所持するには、警察の許可と、精神科などの医師の診断書が必要
③管理は、猟銃の保管専用のガンロッカーと装弾ロッカーを使用する事
④暴発事故のほとんどは装填した際に発生している
⑤猟銃に実包を装填できるのは限られた場所であり自宅で装填はしない
⑥保管時の暴発に関しては、頻発するのであれば警察署や自衛隊施設でも暴発が発生し、ニュースになると思われる
⑦その他
ガンロッカー・装弾ロッカー設置確認
ガンロッカーと装弾ロッカーがきちんと基準に則って設置されているか、銃砲担当者が自宅訪問し確認します。
確認だけなので、すぐに終了しますが、設置場所の撮影も行う事があるので掃除しておいた方が良いです。
この時に、室内を確認しながら危険性が無い人なのかも確認していると思います(ゴミだらけの家じゃないか、壁を殴ったりけったりした跡がないかなど)。
また、自宅訪問時に合わせて同居人にヒアリングすることが多いです。
以上のような身辺調査を行い、問題が無ければ許可が下りるようです。
基本的には35日(土日祝日を含まない計算の為、約7~8週間)で結果が出る用ですが、各署に担当者が少なく他の事件や複数の申請があると、予定の日程よりも遅くなることがあります。
また、確認事項があれば問題が無いか確認に時間が取られたりするため、人によっては半年以上かかる人もいるようです。
転職や引っ越し回数が多い場合、確認されることがあります(揉め事が理由では無いかと疑われるようです、きちんとした理由を説明すれば問題ありません)。
8週間ってかなり長いです。しかも進捗など何も教えてもうこともないので、状況も分りません。
くれぐれも「遅い!」って怒らないように気を付けて下さい(短気だと思われると許可下りない可能性があります)。
もちろん、あまりに遅い場合は、「申請した件の進捗教えて下さい」などと確認するのは問題ないと思います。
わざと遅らせて申請者のやる気を確認する担当者もいるようです。
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